老化現象の一つだと言われる犬の白内障。
確かに加齢とともになる白内障は、愛犬が長生きしてくれた証拠かもしれません。
しかし老化現象とは別に、白内障を発生させる原因になるのが、糖尿病です。
犬が糖尿病にかかると、白内障をはじめ、腎臓障害などの合併症なども注意しなければいけません。
糖尿病だけでも辛いのに、その上白内障や他の病気にまでかかったら、飼い主も犬も、相当心と体に負担がかかります。
糖尿病は予防が大切です。
そのためには、毎日の健康管理が重要。
太りやすい犬は糖尿病にもかかりやすいので、食事コントロールをして、糖尿病も白内障も予防しましょう。
また、万が一糖尿病が原因で白内障を発症させてしまった場合は、獣医師の適切な判断のもとアドバイスをもらうようにして下さい。
糖尿病の犬が白内障を併発した場合
犬の糖尿病は、インスリン分泌がなくなったり、インスリンの機能が弱まり、糖が血液中で十分に利用できなくなる恐い病気です。
糖尿病が遺伝的にかかりやすい犬がいるとも言われ、日本で飼われている人気犬種の中では、
- シュナウザー
- プードル
- ダックスフンド
- ビーグル
などが主にその犬種にあたります。
糖尿病は未避妊の発情後にのメスに多いと言われ、その場合は避妊手術を進められます。
初期の場合だと、体重管理・食事管理・運動管理で様子を見ることになります。
しかし体重を落としても、インスリン分泌が正常にならない場合、インスリン注射が必要になります。
お家で行うこともあり、家族には懸命な介護が必要になってきます。
太らせないように、食事管理は徹底しなければいけません。
ダイエットしなきゃだね。
犬も人間と同様、肥満になっていいことはありません。
少し太っているくらいがかわいい
という人もいますが、太らせることは、愛犬を苦しめることになります。
肥満になると糖尿病はもちろん、糖尿病からくる腎不全や白内障、その他内臓系の病気、
肥満による体重増加で、足腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアや関節の病気、他には呼吸器を圧迫して十分に呼吸ができなくなったりとキリがありません。
肥満による病気は、老犬に多く発症しています。
若いうちから太らせないようにするのは、飼い主の責任です。
白内障予防用の目薬もあるから、検討してみるのもいいかも。獣医の先生と話あって、しっかり病気と向き合ってね。
糖尿病になったからといって全ての犬が白内障を発症させるわけではありません。
しかし本来徐々に進行して行くはずの白内障が、急速に進行して行く場合もあります。
白内障は、最悪の場合、最終的に失明してしまうこともあるので、早めの処置が必要になります。
糖尿病を患っている場合、糖尿病にばかり気にかかってしまい、白内障の症状を見落としてしまうこともあるので、愛犬の目の様子は日頃から観察しておきましょう。
あなたの愛犬は大丈夫?こんな症状が出たら糖尿病の可能性が
好きなものを食べたいだけ…
かわいい愛犬を見ていると、そんな気持ちになってしまうのが十分わかります。
しかしその飼い主の愛情がかえって、愛犬を糖尿病や、その他の病気で苦しめることになるかもしれません。
あなたの愛犬に、以下のような症状が見られることはありませんか?
- 水を飲む量が多い。
- おしっこの量と回数が多い。
- 突然食べる量が増えた。
- よく食べるが痩せている。
これらは、糖尿病の症状です。
初期の症状では、よく食べるようになったり、水をたくさん飲むので、一見元気があるように見えるので、見落としてしまうこともあります。
夏の暑い日に、お散歩から帰って来た時にお水をたくさん飲んだ。
という程度なら問題はありませんが、そうでない場合にお水をたくさん飲んだり、おしっこをたくさんするようであれば、糖尿病の疑いが考えられます。
その他にも、水をたくさん飲む病気の症状として、慢性腎不全なども考えられるのでおしっこの色なども、観察しましょう。
少しでもおかしいな?
と感じることがあれば、動物病院で健康チェックをしてもらって下さい。
遠慮せずにガンガン獣医師に相談してみて下さい。難しい専門用語を使わずわかりやすく説明してくれ、こちの話をじっくり聞いてくれる先生のいる動物病院を見つけておくことも大事ですね。
まとめ
糖尿病は、自宅でのインスリン注射をするなど、飼い主の毎日のケアもとても重要になってきます。
愛犬の病気になった姿ほど、飼い主にとって辛いものはありません。
その上、白内障にまでかかってしまったら、犬だけでなく飼い主の心のストレスも深刻になってきます。
まずは愛犬を太らせないこと。
糖尿病は何より予防が重要になるので、太りやし犬種を飼っている場合は特に食事管理に気を配るようにして下さい。