コラム 良い動物病院の見分け方

良い動物病院の見分け方~TVに出てくる動物病院がいいとは限らない~

しょっちゅうTVに出てくる評判の獣医さん。

そんなゴッドハンドの獣医がいるなら遠くても通いたい !
愛犬思いの飼い主ならそう思いますよね。

でも、、、テレビに出てくる獣医師が果たして良い医者なのでしょうか?
どんな名医と言われる医者にも、得意不得意があります。

「私、失敗しないので。」というのはドラマの中だけ。

良い動物病院・悪い動物病院は自分自信で見極め、あなたとあなたの愛犬にあった病院をみつけて下さい。

自分にとっての良い動物病院・良い獣医師とは?

「今来てくれてる患者さんに迷惑かかるので・・・」

マスコミや雑誌からの取材依頼が後を絶たない、とある動物病院。

表沙汰には出てきませんが、腕もよく人柄もいい獣医のいる動物病院は、テレビで目にするだではありません。

そもそも良い動物病院、良い獣医さんといっても、感じ方は色々です。

私も、紹介や口コミなどをチェックして行った動物病院が、「良いとはほど遠い…」と感じる動物病院をたくさん見てきました。

しかし、私にとっては良くない病院でも、誰かにとっては良い病院ということもあります。

「友達や口コミで良いと評判だから、ここへ通ってみよう。。。」

ということは誰にでもあると思います。

だからといって、「自分には合わない。」

と感じるのであれば、我慢して通う必要はありません。
友達にはいい病院でも、自分や愛犬にとっては良い病院でないこともあるのです。

「自分と愛犬には合わない。」と感じるようなら、セカンドオピニオンを受けるか、さっさと病院を変えるか、決断が必要です。

良い獣医師・動物病院を見極めるポイント7つご紹介

私が今まで見てきた中で、このような先生・動物病院は信頼できるな、と思ったポイントが7つあります。
私の個人的な意見にすぎませんので、ご理解お願いします。

  1. 先生・院内・看護師に清潔感がある。

    人間は第一印象が大切です。
    どんな仕事でもそうですが、仕事のできる人は身なりを調え、清潔感があります。
    獣医は汚れる仕事、過酷な仕事だからといって、だらしなく不潔にしている先生は、仕事のできない先生と判断します。
    また、同様に看護師や院内の清潔さまチェックポイントです。
  2. 挨拶ができる。

    当たり前に感じますが、挨拶のできない獣医の先生が以外に多いのです。
    動物は好きでも人間はあまり・・・といった感じでしょうか?
    下手したら1時間以上待たせる動物病院。
    またすことを当たりまえに思ってる先生も中にはいます。
    「おまたせしてすみません。」
    と飼い主と動物を思いやる心のある先生は、人間ができている先生だと感じます。
  3. 予算を踏まえた検査を検討してくれる。

    血液検査・レントゲン、エコーetc
    病気を見つけるためには検査は必ず必要です。
    ですがこの検査って今必要?と思うものあります。
    必要なら何故今、その検査が必要なのか?
    その検査にはどのくらいの費用がかかるの ?
    手術以外の方法はないのか?
    きちんと説明してくれる先生は良心的です。
  4. 説明がわかりやすい。

    「対光反射と眩目反射は全頭で陽性、威嚇瞬目反射は・・・副交感神経が・・・」
    何を言っているのか全くわからない先生がいます。
    こちらも一生懸命理解しようと思うのですがさっぱり。
    そんな先生がいればはっきり、「理解できないので、もっとわかりやすく説明していただけますか。」
    と言って上げて下さい。
    悪気はない先生もいるので、これを機に成長させてあげましょう。
    逆にバカにしているような態度が見えるなら、その動物病院は行くのはやめましょう。
    良い先生は、小学校5年生でもわかるように、噛み砕いた説明をしてくれます。
  5. 落ち着いている。

    やたらと慌ただしくバタバタしている先生がいます。
    緊急時なら別ですが、落ち着きのない先生は心に余裕がなく、焦っていると判断できます。
    よって作業に雑さが現れます。
    一つ一つのお仕事を丁寧にこなす先生は、腕が良いです。
    落ち着いているのとボーッとしているは違うので、そこはあなたの見極め力が必要です。
  6. 他の獣医とチームワークができている。又は他の病院と連携をとっている。

    近年動物病院も、専門分野に分かれています
    眼科・整形外科・脳外科・皮膚科・循環器科・歯科・麻酔科・リハビリテーションや行動学、最近では再生医療科などを設けている動物病院もあります。
    昔は動物全般、全ての病気を一人で見るということがほとんどでした。
    しかし、現在の動物病院では、より詳しく一つの分野を追求し、勉強されている先生が増えています。
    そういったことから、得意でない分野は専門の先生の意見を聞くというのは、とても大切です。
    総合病院であれば、チームで相談したり、個人でされている先生なら、他の病院と連携して判断したりなど
    自分一人の意見を押し通さず、新しい意見を取り入れる先生は、信頼できます。
  7. 学会やセミナーなどに積極的に参加している。

    いくつになっても、勉強を怠らない先生は、素晴らしいです。
    動物医療も日々進歩します。
    機会や技術も日々変わって行きます。
    ベテランの獣医師になっても、日々勉強を続け、新しいことを取り入れる先生は、良い先生です。

これらをクリアしている先生は良い先生が多いと感じています。その他にも理解しておきたいのが、男の先生と女の先生の違いです。

男性獣医or女性獣医どちらがいいのか ?

うちの愛犬は、男性獣医が苦手です。

特に体の大きい獣医さんは怖いようです。
ワンちゃんによっては、その逆もあるようですが。

今まで動物病院へ行くのを嫌がってた愛犬が、「女性の獣医の先生に変わってから嫌がらなくなった。」
ということもよくある話です。

では、女性の獣医師と、男性の獣医師、違いがあるのでしょうか ?

男女の違いから言って、一般的に女性は男性に比べて、観察力に優れていると思います。
これは獣医師にもあてはまることだと思います。

カルテを見ずに、「今日はなんか前よりも元気そうだねー。」
と声をかけてくれるのは、女性獣医だったり看護師さんだったり。

やはり女性は、子供を生んで育てるというだけあって、少しの変化に気づいてくれる人が多い感じがします。

男性は気づいていても言わないだけなのかもしれませんが、年齢を重ねた先生ほど、あまりそういった声をかけないような気がします…

一方男性の獣医は、カルテやデータに基づいてお話を勧めて行きます。

難しい手術や診察は、男性の獣医師がすることのほうが、一般的に多いです。

手術は技術です。
少しのミスも許されません。

女性は、生理があります。
生理があると、心も体も不安定になります。
生理によるホルモンバランスの崩れか、安定した気分や集中力を保てないこともしばしばあります。

手術をするということは、心の安定も必要であり、また体力勝負でもあります。
長ければ5時間以上の手術や、真夜中の緊急手術だってあります。

女性にはその状況は、とても過酷だと思います。

職人に昔から男性が多いといわれています
料理人などにも女性より圧倒的に男性が多いですもんね。
動物の手術もいわば職人技です。
心と体が不安定になる女性より、常に一定のバランスを保てる男性のほうが、手術は向いているのでしょう。

よって、
女性の先生=見た目の犬の変化に気づいてくれやすい。
男性の先生=難しい手術ができる。

一概にどちらがいいというわけではありませんが、現在通っている獣医の先生が、

男性一人でしている。
又は
女性一人でしている。

という場合には、他の専門分野の先生ななどと連携をとっているのかを、確認した方がいいかもしれません。

していない場合は、もう一つかかりつけの病院を、セカンドオピニオンとしてチェックしておきましょう。

セカンドオピニオンは今、当たり前になっています。

後々、後悔しないように不安に思った時は迷わずセカンドオピニオンを受けて下さい。

管理人の体験から思うこと

「肺水腫に水を飲ませてはいけない」

以前の私の愛犬は、肺水腫になった時、お水の制限をされました。
一日飲ませる水量を図り、欲しがる愛犬にお水制限をさせるのは本当に辛かったです。

それからすぐに愛犬は虹の橋を渡りました。

愛犬が天国へ渡ったことを先生に伝えると、「そうですか。」
という一言。
お顔も無表情。

男性の獣医師だったので、悲しい表情をするのが苦手なのかもしれません。

その後すぐ、もう一人の愛犬が心臓病になり、お水の制限を言われました。
私は不安を感じたので、心臓専門の動物病院でセカンドオピニオンをしました。

「肺水腫でもお水を飲ませなければいけないよ。まだそんな古いこと言ってる獣医いるの。」

現在は女性の獣医さんに見て頂いてます。
その先生がそうおっしゃっていました。

医学の進歩や変化は日々変わるので、この先またこの意見も逆になるかもしれません。

だけどもし、以前の治療が適切ではなく、お水を制限せずにいたら、あの子はもう少し生きれたのんだろうか?
今でもふと思うことがあります。

愛犬が年をとり、病気なると、動物病院とのかかわり合いも深くなります。

良い動物病院にめぐりあえば、もし愛犬が虹の橋をわたっても、

「先生は本当によくしてくれた。ありがとう。」

という晴れやかな気持ちにもなります。

逆に、「もし、違う動物病院へ行ってれば、あの子はもう少し生きれたのかもしれない。」

と恨む気持ちさえ残ります。

 

そんな気持ちはなりたくないに決まってます。

 

良い動物病院を見極めるには、あなたの観察力と見極め力が必要なんです。

見極め力を磨いて、良い動物病院・良い獣医師を見つけて下さい。

まとめ

有名=名医

というわけではなく、自分に合っているか、会っていないか、実際に先生とお話して決めることが大切です。

  • テレビにでてたからいい先生なんだわ。
  • 家から近いのが一番そういった理由だけで決めると、後々後悔することもあります。

全てを兼ね揃えた先生に出会うことは難しいですが、足りない部分を補ってくれる先生を見つけることは大切です。
2つ以上のかかりつけの病院をつ飼い主さんも多くいます。

何となく不安を感じた時は、違う先生の意見を聞いてみるようにして下さい。

あなたとあなたの愛犬が、良い動物病院に出会えますように。

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